「ワタリガニ」と日本酒

「ワタリガニ」には旬が二回ある。


春から秋にかけてはオスが、そして冬から春にかけてはメスがもっともおいしいとされ、


昔から日本で愛されてきた、海の宝物。


さぁスーパーに並びだした。これは、さっそく頂かないと---------


甲殻類は日本酒との相性は抜群。


福井や、兵庫など、カニが良く取れる場所にはおいしい日本酒も揃っている。


決めた----------------------------


大きさは25cmほど。


さっそく甲羅を外して、中から溢れるカニみそを取りだし、手際よくバラす。


日曜日、時間は17:30。


心地よい冷たさが感じられるようになってきた10月。早めの晩御飯にしよう。


料理は、

「ワタリガニのエスニック炒め」

白ネギ、ピーマン、青唐辛子、エリンギなど、冷蔵庫の野菜を沢山入れて、


豆板醤、シナモン、赤みそを使いながら手早く殻ごと豪快に炒める。


そして仕上げ前に合わせておいたカニみそ醤油と戻しておいた春雨。


カニみそのコクと香りが広がってきた。


部屋の中に広がるカニの豊潤で深い香り。


もう我慢できないというところで今日の日本酒を登場させる。


17:57


もうおなかはペコペコだ。

【福島】乾坤一 愛国 純米酒


このお酒がいい。


明治時代のお米を復活させてできた「愛国」というお米を使ってつくられた毎年この時期に出荷される日本酒だ。


ワタリガニの身や殻から出る香りとコクは、とっても美味しいけれどかなり濃い。


だから、旨みと酸が感じられて、ドライなお酒は良く合う。


「三杯酢」で食べるカニは知っての通りの相性のよさを思い出してもらえればいい。


絶妙なのはそのバランスだ。


カニはもちろん濃厚な味わいだけど、かに身事体は柔らかく、ワタリガニの身はほろっと崩れていく。


風味は濃いのだが、味わい自体は優しいのだ。


だから合わせるお酒も濃すぎちゃいけない。


旨みがあるんだけど、全体的にはスッとまとまっているタイプがいい。


濃淳すぎちゃ、カニの良さは最高に引き立たない。


だから今回選んだ 乾坤一 愛国 というお酒は抜群なのだ。


燗にしてはふくらみ、ただ、懐かしい酸味は残したまま。


シナモンや、カニの香りに負けないボディだけど、後味は驚くほどキレイに切れる。


全体的に、エスニック料理や中華料理にも合わせやすいいいお酒。



18:45


気持ちよくなってきた、幸せな秋の夜長。






ワタリガニと乾坤一で 心地よい休日を


SAKE_SHIN