ものづくりの理想郷

みなさんこんにちは。


本日は【紀土】でおなじみ、

和歌山県海南市の蔵元「平和酒造」の山本典正氏の著書

「ものづくりの理想郷」をご紹介します。


じつは、私は大阪府南部の出身なので、和歌山県海南市は近く馴染みのある土地。


自然豊かな土地の中、若き蔵元の息子が仕掛ける新しい日本酒への取り組みが描かれています。


これまでの日本酒業界の歴史と旧習を振り返りながら、今これからの日本酒において必要なこととは何かを考え、実践しているまさに今の日本酒業界の現場の姿が描かれています。



日本酒の魅力を伝える重要性


「小さな蔵元では、マンパワーも資金力も十分ではないため、宣伝力や発信力がない。

大手企業が扱うビールや発泡酒と違い、その魅力がほとんど消費者に伝わっていないことが一番の理由」(本書p18より引用)




今の日本酒は蔵元の努力により精緻な技術と、そこに裏打ちされた確かな「味」が持ち味です。複雑な発酵過程を踏みながら、なぜあのようなまとまりのある「結晶」のような飲みものが出来上がるのか。もはや芸術の粋にすら達しているといえます。


しかし、それを適切に、時代に合わせて表現し、日本酒業界が伝えていくことができなかったことでしょう。

歴史の中で生まれた「三増酒」のような粗悪な酒のイメージが尾を引きずり、まだまだ良いイメージが日本全体を覆っているわけではないと思います。


改めてこれからのやるべきことが明確にさせてくれる一冊です。



2020年に向けて


著者の山本典正さんも書いておられますが、


日本酒に業界において2020年オリンピックまでが、ひとつの勝負所だという考えはまさしく私も同感です。


「ただの流行で終わるか」

「日本人が自分たちの文化価値に意識を向ける一翼を日本酒が担うか」



私は、今の時代と感性に合わせた「日本人の自己肯定感」を

日本酒をきっかけにして発掘、体現していきたいと思っています。

そのために、今後も日本酒業界の今の姿、そのプロセスとストーリーをこれからも伝えていきます。




一升瓶の背景を知れば 心地よい生活が待っている。


SAKE_SHIN