逆境経営 

こんにちは。


かねてから読みたかった本、獺祭で有名な旭酒造、桜井博志さんの「逆境経営」。


タイトルの通り様々な逆境を乗り越えてきた様が描かれているのですが、


この本の中でとても共感できたのは、


桜井社長の「日本酒」に対する柔軟な考え方。


海外の人が日本に来て日本酒に落胆するというくだりにこんなエピソードがあります。


頼みの綱の地酒こだわり店は、来ている常連客も含めてあまりにこだわりが行き過ぎて一般のお客様は入り込めないという現状がある。日本酒が売れないのも無理はありません。(本文より抜粋)




私もこういうお店にいくとそんな風に言われているように感じてしまうことがあります。


悪いとは言わないけど、これってものすごく保守的な部分を表している。

自分の好きな日本酒は認められてほしいけど、あんまり売れてほしくない。

「素人でわからない人が日本酒を語るな」と言っているよう。

僕が思うに伝統って、そうやって攻撃される前から守っているような人たちでは絶対守れないと思うんですよね。



そしてもう一つ、これからの日本酒がやるべきことを表す一節

異文化との衝突による洗練は、日本酒の成長にとって必要。ワインはすでに数百年にわたってこの経験を積んだからこそ現在の隆盛がある。(本文より抜粋)



これはすごく納得できるし、今日本酒が積極的に世界に働きかけていない部分だと思います。


よくある、日本酒に対しての知識を深める内容でなく、

これからの日本酒の将来を本気で考え、実行に移している最前線のリーダーの姿に感銘を受けます。




そんな風にして考えると私的には

国内市場において

②枠にとらわれない(これは奇抜な日本酒をつくるとかそんなことではなく)シンプルなおいしさのを感性的に表現できる人たちの育成と、その環境の整備。


が必要だと思います。




特に国内の日本酒飲み手市場には、いまだに

知識を持つ者が優位というようなヘンな風潮があるように感じます。

「理論は簡単に少しだけ、聞かれたら説明できればいい。」

その為の勉強は必要だけど、飲み手として知識を振りかざしてはいけない。



感性で伝わる「日本酒生活」をこれからも発信していきます。


SAKE_SHIN